人も生きものだ・通信 お問い合わせ
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第48号「問題は山積、次世代に残していいのだろうか?」 NEW!
2016. 4. 22
第47号「セシウムはどこへ」 NEW!
2016. 4. 22
第46号「放射能? 高齢だし、ま、いいかって言ってていいのかな?」
2015. 10. 25
第45号「柏市産粉末しいたけから73ベクレルのセシウムを検出」
2015. 7. 20
第44号「電気を得るのは人々の生活を豊かにするため。
その生活をおびやかすような方法で電気を得る必要はない。」 (中学2年生)
2015. 1. 29
第43号「福島は終わっていない 終わらせてはいけない」
2014. 9. 2
第42号「市場の食品は本当に安全だと言えるの?」
2013. 12 .25
第48号「問題は山積、次世代に残していいのだろうか?」 NEW!
2016. 4. 22
今年3月、滋賀県大津地裁は、福井県高浜原発について、再稼働差し止めの仮処分判決を出しました。
その後の4月、福岡高裁は、鹿児島県川内原発の運転差し止めを認めないとの判断を示しました。
今回の熊本、大分両県を中心とした大地震を見ると、私たちはいかに危うい大地に立っているのか、将来にわ
たって安全だ、なんて保証はどこにも無いことを知らされた気がします。
福島第一原発も、溶け落ちた炉心がどうなっているのか、それを知るためのロボットをどうするかも確定せず、
いまだ廃炉へのスタート台にさえ立てていません。汚染水すら、凍土壁を作れば解決するようなことではないの
です。こうした難題をかかえながらの再稼働に、大きな疑問がわきます。いろいろな課題を積み残したままです。
すでに破たんしている核燃サイクルを終焉させ、原発に頼らない時代に向けて、具体的な政策を検討していく
ことこそ今必要なのではないでしょうか。そのための道筋を私たちの世代が作っていかなければいけないのでは
ないでしょうか。 「核」は人間がコントロールできるものではない、と考えます。
その後の4月、福岡高裁は、鹿児島県川内原発の運転差し止めを認めないとの判断を示しました。
今回の熊本、大分両県を中心とした大地震を見ると、私たちはいかに危うい大地に立っているのか、将来にわ
たって安全だ、なんて保証はどこにも無いことを知らされた気がします。
福島第一原発も、溶け落ちた炉心がどうなっているのか、それを知るためのロボットをどうするかも確定せず、
いまだ廃炉へのスタート台にさえ立てていません。汚染水すら、凍土壁を作れば解決するようなことではないの
です。こうした難題をかかえながらの再稼働に、大きな疑問がわきます。いろいろな課題を積み残したままです。
すでに破たんしている核燃サイクルを終焉させ、原発に頼らない時代に向けて、具体的な政策を検討していく
ことこそ今必要なのではないでしょうか。そのための道筋を私たちの世代が作っていかなければいけないのでは
ないでしょうか。 「核」は人間がコントロールできるものではない、と考えます。
第47号「セシウムはどこへ」 NEW!
2016. 4. 22
福島第一原発事故から5年がたちました。歴史に残る大事故も、忘れることは無いにせよ、月日とともに日常
の中で記憶は薄らいでいきます。しかし庭の片隅を測れば、今でも確かにセシウムは「居る」のです。高いスポ
ットのような場所では、今も1.121マイクロSv/h(地上5cmでの測定)を示しています。(千葉県印西市)
セシウムは私たちの身近な場所に居て、何かにくっついて移動したり、小さなスポットにとどまっています。民間
の測定所の中には閉鎖されたところもあり、食品の測定は自治体の持ち込み検査などを頼るしかありませんが、
きちんとデータをとり、監視していく活動を、これからも粘り強く続ける必要があります。
当会は、チェルノブイリ事故をきっかけに、91年以降、食品中のセシウム測定を続け、それを引き継ぎながら活
動してきました。市民の立場で、子どもたちのために誰かがやらなければいけない、その気持ちが活動を支えて
きました。その気持ちをこれからも持ち続けたい、と考えています。
の中で記憶は薄らいでいきます。しかし庭の片隅を測れば、今でも確かにセシウムは「居る」のです。高いスポ
ットのような場所では、今も1.121マイクロSv/h(地上5cmでの測定)を示しています。(千葉県印西市)
セシウムは私たちの身近な場所に居て、何かにくっついて移動したり、小さなスポットにとどまっています。民間
の測定所の中には閉鎖されたところもあり、食品の測定は自治体の持ち込み検査などを頼るしかありませんが、
きちんとデータをとり、監視していく活動を、これからも粘り強く続ける必要があります。
当会は、チェルノブイリ事故をきっかけに、91年以降、食品中のセシウム測定を続け、それを引き継ぎながら活
動してきました。市民の立場で、子どもたちのために誰かがやらなければいけない、その気持ちが活動を支えて
きました。その気持ちをこれからも持ち続けたい、と考えています。
第46号「放射能? 高齢だし、ま、いいかって言ってていいのかな?」
2015. 10. 25
放射能の問題について、世代間で意識に差があるかどうかはわかりませんが、例えば福島で始まっている帰還
について見ると、若い層に帰還をためらう気持ちが多いようです。実は、放射線内部被ばくにより、老化は促進さ
れる、という研究があります。
放射線が発ガンの原因になることは知られていますが、ガン以外の病気については、因果関係の立証は難しい
とされる向きがあります。いかし、老化のメカニズムを知ることで、放射線の細胞への影響が具体的に解明される
ようになりました。放射線は、染色体の末端にあるテロメアを短縮し、DNAを傷つけ、細胞の老化を進めます。こ
のことが非ガン性の疾患を起こすメカニズムとつながる、と考えられています。
「遺伝子組み換え作物を考える」
TPP交渉の報道ではあまり取り上げられていませんが、生産物の表示や安全基準などのルールをどうするか、
は消費者にとっては大きな問題です。各国間にある差について、今のところ「現行制度の変更はない」としていま
すが(10月23日朝日新聞)、今後どうなるか、はわかりません。
遺伝子組み換え食品については表示を義務づけている日本ですが、事実上は抜け道もあり、口にするのを絶
対に防ぐことは難しい状況です。それでも食の安全を考える立場から、これからもこの問題に注視していかなけ
ればならない、と考えます。
について見ると、若い層に帰還をためらう気持ちが多いようです。実は、放射線内部被ばくにより、老化は促進さ
れる、という研究があります。
放射線が発ガンの原因になることは知られていますが、ガン以外の病気については、因果関係の立証は難しい
とされる向きがあります。いかし、老化のメカニズムを知ることで、放射線の細胞への影響が具体的に解明される
ようになりました。放射線は、染色体の末端にあるテロメアを短縮し、DNAを傷つけ、細胞の老化を進めます。こ
のことが非ガン性の疾患を起こすメカニズムとつながる、と考えられています。
「遺伝子組み換え作物を考える」
TPP交渉の報道ではあまり取り上げられていませんが、生産物の表示や安全基準などのルールをどうするか、
は消費者にとっては大きな問題です。各国間にある差について、今のところ「現行制度の変更はない」としていま
すが(10月23日朝日新聞)、今後どうなるか、はわかりません。
遺伝子組み換え食品については表示を義務づけている日本ですが、事実上は抜け道もあり、口にするのを絶
対に防ぐことは難しい状況です。それでも食の安全を考える立場から、これからもこの問題に注視していかなけ
ればならない、と考えます。
第45号「柏市産粉末しいたけから73ベクレルのセシウムを検出」
2015. 7. 20
5月19日(火)、柏市内で粉末しいたけを買った当会会員が、居住地である印西市で、持ち込み測定として検査
をしたところ、国の基準値を超える108ベクレル/kgのセシウムを検出しました。
印西市から連絡を受けた柏市は、生活衛生課(柏市保健所)が、同じロットの商品を精密検査(ゲルマニウム半
導体検査器による)にかけ、その結果、73ベクレル/kgという結果を得ました。
結果的には基準値以下であったわけですが、同じ千葉県内ですでに基準値を大きく超える粉末しいたけが売ら
れていたことは報道されており、そのことを柏市農政課は把握しておらず、生産・販売業者も事前の検査をしてい
ませんでした。この件は、今後の課題をいろいろ示すこととなりました。
現在も、食品の放射能測定は必要です。市場流通食品はすべて検査済みで安全だ、などというのはありえない
ことだと、あらためて、市民持込み測定の重要性を認識する必要があります。
参考→最近の活動のページ
鹿児島県川内原発(九州電力)は、8月中にも再稼働となります。
4月に出された福井地裁の判決は、国の「規制基準」そのものが緩すぎ、合理性がない、と指摘し、高浜原発の
運転を禁じました。川内原発が、安全対策が不十分なまま再稼働を急ぐのは、論外と言わざるを得ません。
また、福島第一原発1〜3号機の廃炉工程は、事実上何も始まっていません。肝心の融け落ちた核燃料が、今
もどうなっているかわかっていないのです。最大の難関は、「デブリ」と呼ばれる核燃料と構造物との混合物です。
作業中に「再臨界」の可能性もある、と指摘されています。廃炉への道はまだ出発点にも立っていません。
福島県楢葉町では、帰還が9月に始まろうとしています。
しかし帰還できるのは、年間20mSv以下の地域とされており、これで安心して住めるのか、疑問をもつ人もい
ます。いろいろな事情から、「帰る」ことを選択した世帯は、45%にとどまっています。(昨年復興庁調査)
食の安全も、生活環境も、もう大丈夫、と言えるのはいつでしょうか。以上の内容を掲載しています。
をしたところ、国の基準値を超える108ベクレル/kgのセシウムを検出しました。
印西市から連絡を受けた柏市は、生活衛生課(柏市保健所)が、同じロットの商品を精密検査(ゲルマニウム半
導体検査器による)にかけ、その結果、73ベクレル/kgという結果を得ました。
結果的には基準値以下であったわけですが、同じ千葉県内ですでに基準値を大きく超える粉末しいたけが売ら
れていたことは報道されており、そのことを柏市農政課は把握しておらず、生産・販売業者も事前の検査をしてい
ませんでした。この件は、今後の課題をいろいろ示すこととなりました。
現在も、食品の放射能測定は必要です。市場流通食品はすべて検査済みで安全だ、などというのはありえない
ことだと、あらためて、市民持込み測定の重要性を認識する必要があります。
参考→最近の活動のページ
鹿児島県川内原発(九州電力)は、8月中にも再稼働となります。
4月に出された福井地裁の判決は、国の「規制基準」そのものが緩すぎ、合理性がない、と指摘し、高浜原発の
運転を禁じました。川内原発が、安全対策が不十分なまま再稼働を急ぐのは、論外と言わざるを得ません。
また、福島第一原発1〜3号機の廃炉工程は、事実上何も始まっていません。肝心の融け落ちた核燃料が、今
もどうなっているかわかっていないのです。最大の難関は、「デブリ」と呼ばれる核燃料と構造物との混合物です。
作業中に「再臨界」の可能性もある、と指摘されています。廃炉への道はまだ出発点にも立っていません。
福島県楢葉町では、帰還が9月に始まろうとしています。
しかし帰還できるのは、年間20mSv以下の地域とされており、これで安心して住めるのか、疑問をもつ人もい
ます。いろいろな事情から、「帰る」ことを選択した世帯は、45%にとどまっています。(昨年復興庁調査)
食の安全も、生活環境も、もう大丈夫、と言えるのはいつでしょうか。以上の内容を掲載しています。
第44号「電気を得るのは人々の生活を豊かにするため。
その生活をおびやかすような方法で電気を得る必要はない。」 (中学2年生)
2015. 1. 29
会員Fさんの孫、中学2年生のR君が、学校の社会科の学習で書いたレポートを、全文紹介しています。
子どもの目で見た原発再稼働のの問題。大人はどのように受け止め、何をすべきでしょうか。
鹿児島県川内原発(九州電力)は、規制委員会による審査をクリアし、昨年中にも再稼働かと報道されました
が、今も再稼働に至っていません。この他に再稼働をめざして申請中なのが、全国に8電力10原発17基ありま
す。福島第一原発の汚染水すら制御できないなかで、次々と「原発をベースに」という流れができつつあります。
こうした各原発の現状とともに、 @運転40年を経過している原発を、延長しようとしている A建設中の原発
も申請を出す方向へ Bその新原発は「フルMOX」という類をみない危険なもの という問題点が多いことを指摘
しています。
また、電磁波測定(柏駅西口、柏市内小中2校で実施)の結果も掲載しています。
子どもの目で見た原発再稼働のの問題。大人はどのように受け止め、何をすべきでしょうか。
鹿児島県川内原発(九州電力)は、規制委員会による審査をクリアし、昨年中にも再稼働かと報道されました
が、今も再稼働に至っていません。この他に再稼働をめざして申請中なのが、全国に8電力10原発17基ありま
す。福島第一原発の汚染水すら制御できないなかで、次々と「原発をベースに」という流れができつつあります。
こうした各原発の現状とともに、 @運転40年を経過している原発を、延長しようとしている A建設中の原発
も申請を出す方向へ Bその新原発は「フルMOX」という類をみない危険なもの という問題点が多いことを指摘
しています。
また、電磁波測定(柏駅西口、柏市内小中2校で実施)の結果も掲載しています。
第43号「福島は終わっていない 終わらせてはいけない」
2014. 9. 2
7月16日、原子力規制委員会は鹿児島県の川内原発について、基準をクリアしたと審査を決定、これをもって
日本の原発は、事実上、再稼働へ動き始めました。
福島第一原発事故の処理がまったく進んでいないだけでなく、事故で生じた大量の廃棄物の処分も決まってい
ない、事故の責任を誰もとっていないという状況にもかかわらず、です。
福島は今、どうなっているのか、解決しない大量の汚染水、避難指示解除準備区域の問題等々、終焉に向か
わせたい国の意向にもかかわらず、困難が山積しています。
また柏など東葛地域も、いまだに出荷制限を受ける農水産物があり、8000Bq/kgを超える焼却灰をかかえ、
苦悩が続いています。
福島は今も終わらせてはならない状況にあります。こうした現状をまとめました。
日本の原発は、事実上、再稼働へ動き始めました。
福島第一原発事故の処理がまったく進んでいないだけでなく、事故で生じた大量の廃棄物の処分も決まってい
ない、事故の責任を誰もとっていないという状況にもかかわらず、です。
福島は今、どうなっているのか、解決しない大量の汚染水、避難指示解除準備区域の問題等々、終焉に向か
わせたい国の意向にもかかわらず、困難が山積しています。
また柏など東葛地域も、いまだに出荷制限を受ける農水産物があり、8000Bq/kgを超える焼却灰をかかえ、
苦悩が続いています。
福島は今も終わらせてはならない状況にあります。こうした現状をまとめました。
第42号「市場の食品は本当に安全だと言えるの?」
2013. 12 .25