最近の活動                          問い合わせ



柏市産粉末しいたけから、セシウム73ベクレルを検出    
                                               

  5月19日(火)、柏市内で粉末しいたけを買った当会会員が、居住地である印西市の
食品持ち込み測定に出したところ、国の基準値を超える108ベクレル/kgのセシウムを
検出しました。その後同ロットの商品を柏市で精密検査したところ、73ベクレル/kgという
数値を示しました。
    印西市での検査:消費者庁貸与(NaIシンチレーションスペクトロメーター)による。
    柏市での精密検査:千葉県薬剤師会検査センターにおいて、ゲルマニウム半導体
                検査器による。

結果的には、基準値以下であったわけですが、今回のことは、市民の食の安全がどう守
られているのか、という視点で考えると、今後の課題がいろいろ浮かんできます。

1、流通している市場の食品は、検査されている、安全である、と言われたりするが、今
  回の製造・販売者は、検査していなかった。
2、しいたけは、露地原木しいたけが現在も東葛周辺各市(我孫子、流山、印西、白井
  など)で出荷制限されている食品である。 乾燥させ粉状になれば、濃度が上がる
  のは当然だが、検査する必要がある、という認識が無かった。
  農産物を検査する柏市担当者も、そうした認識は無かった。
3、すでに今年3月に市原市産粉末しいたけから190ベクレル/kgのセシウムが検出され、
  新聞報道もあったが(トップページ参照→)、こうした情報を、市の担当者は把握
  していなかった。
4、粉末しいたけは、離乳食、介護食、健康食など、多様に手軽に利用され、レシピも多
  い。 基準値以下とはいえ、73ベクレル/kgは高い。すでに167袋を販売しており、購
  入した人へのお知らせは無い。
  食べるかどうかは、消費者の判断であり、行政としては市民への情報提供が責務であ
  ると思うが、柏市は、ホームページ上などで、経過や測定値を公表していない。これで
  市民の食の安全を守れるのか疑問である。

今も、放射性物質による食の不安は、身近なところにあることを、あらためて考えさせられ
ます。市原市のケースも、商品を買った人が自主検査をして、基準値超であったことがわ
かったそうです。市民が、自分で検査機関に持ち込むことが、今後も必要な状況が続いて
いる、ということです。
      売られていた粉末しいたけ パウダー状で1袋20g → 





東葛周辺各市の放射能対策について  
                                               

  5月10日(日)の柏市民活動フェスタ2015に向けて、今年度も東葛周辺各市の放射能
 対策の取り組み状況を調査しました。
  福島第一原発事故から4年たちました。各市とも公共施設や学校などの定点測定は、
 定期的に続けています。また、給食や、市民持込みの検査も続けています。しかし、市
 によっては、回数や頻度が減ってきているところもあります。放射能に関する広報も減っ
 てきていますが、市民は関心をもち、監視を続けることが大事だと考えます。
  
  東葛周辺各市の放射能対策一覧表 (2015年度)   →pdf157KB
 



柏市民活動フェスタ2015に参加しました  
                                               

  5月10日(日)、柏市民活動フェスタ2015が、柏駅東口前において開かれました。
  当会も参加し、食品の放射能測定を続ける意義、また、洗濯・クリーニングでは石けんを
 使おうと、チラシを配り呼びかけました。
  柏市での、市民による持込み食品測定については、昨年秋以降、受け付けや検体の返却、
 食品の刻み方に至るまで、条件がきびしくなり、市民にとって持ち込みにくい状態が続いて
 いましたが、当会による数度にわたる交渉の結果、いくつか改善されました。身分証明書の
 提示は不要となり、検体引き取りは義務ではなくなりました。
  残念ながら、こうした市民による食品持ち込み検査は、あまり広報紙では掲載されていま
 せん。市で無料で測っていること自体、あまりPRされていないのです。
  フェスタで配布したチラシでは、「食の安全を守るため」に、ぜひ持ち込み測定しましょう、と
 呼びかけています。

  柏市の食品放射能検査は以下のように受け付けています。
   ★受け付け:柏市消費生活センター (専用受付番号 04-7163-5922 )
   ★必ず電話で予約する。 中央体育館管理棟1階へ持参する。
   ★買ったものは、レシートを持参する。  ★検査料:無料
  詳細は上記電話番号でお確かめください。 
 
 




柏駅西口の電磁波を測定しました  
                                               

  12月10日(水)、柏駅西口国道6号周辺の電磁波を測定しました。 測定器はSK-8301。
  ここは、電線を一部地下埋設している箇所もあるのですが、驚くほど数値の高い場所が多い
 ことがわかりました。以下の数値は、単位マイクロ(μ)テスラ。0.4μテスラ以上の環境では、
 子どもの小児白血病のリスクが高まる、とされています。 
    国道6号沿いの路上: 0.8~1.20μテスラ 
    駐車場: 0.48~0.98μテスラ
    近隣の中学校、高等学校周辺: 0.76~1.05μテスラ
    国道に近い住宅地: 0.59~1.25μテスラ
 国道に立つと、ビルの屋上に鉄塔が複数立っているのが見えます。また閑静な住宅地では
 電線やトランスが目立ち、あたり一帯の電磁波が高いことがうかがえました。
         ←国道6号沿い。この位置で0.98μテスラです。
        写真ではわかりにくいですが、ビルの屋上に複数の鉄塔が見えます。
  
学校の周辺では
  当会では毎年定期的に、市内小中学校2校周辺の電磁波を測っています。
  2010年に当会と柏市教育委員会が一緒に、市内小中学校の敷地内や、教室などの電磁波
 を測定し、(→) とくに高かった2校について、それ以降も定点として、測定を継続してき
 たものです。 今回も、豊四季中学校、高柳小学校の周辺を測定した結果、数値は、変わらず
 高いという結果でした。
     豊四季中学校: 送電線下の路上1.52μテスラ
     高柳小学校: 学校敷地内の鉄塔に30m近い路上0.98μテスラ
     高柳小近くの鉄塔群: 5m近くの路上3.06μテスラ
  高柳小では、むしろ高くなっている場所もありました。 周囲は宅地化がすすみ、また、スマ
 ホの普及などにより鉄塔が増えたり、さまざまな影響が背景にあるのかもしれません。
  柏市は、せっかく各学校のデータを得ながら、とくに対策をたてていません。
  子どもたちの生活環境に不安を感じています。  
     ← 高柳小近くの鉄塔群の一部。再接近した路上で3.06μテスラでした。
   
 
 





柏市副市長と面談しました  
   
                                            

  7月24日(木)、関口副市長と当会が面談の場をもちました。
  柏市での、市民による持込み食品測定について、昨年秋以降、受け付けや検体の返却、
 食品の刻み方に至るまで、条件がきびしくなり、市民にとって持ち込みにくい状態が続いて
 います。担当する消費生活センターの対応が、明らかに変わりました。
  当会では、要望書の提出、再三にわたる面談などを通じて、改善を求めてきました。一時
 は、一般流通品の測定を受け付けない、ということもありました。
  議会でも取り上げられ、今年度に至り、ようやく流通品の測定を認めましたが、受け付けな
 どの条件は相変わらず、の状態です。
  議会特別委員会でも問題だとされ、副市長から、前向きに検討したい、との答弁があった
 ため、今回の面談で、現場での実態を伝え、改善するよう要望しました。

  具体的には、
  1、電話での受付時や、持ち込み当日に、職員から、なぜ測りたいのか、など何度も聞かれ
    る。 いくつかの質問事項を、アンケートの形で書き込まれる。
  2、午前に、消費生活センターへ検体を持ち込み、数時間後の午後に、検体を引き取るよう
    言われる。しかし現実には、消費生活センターは不便な場所にあり、数時間おいて出直
    すのは大変難しい。  
  3、流通品以外の食品の刻み方について、非常に細かいみじん切りをするよう言われ、包丁
    まな板を消毒すること、フードプロセッサーは使わないこと、など条件が厳しい。
  などです。

   同じように市民持込み測定をしている東葛周辺各市の状況を見ても、受付時は所定用紙
  に必要最低限の事項を書き込むだけで済む、検体の引き取りはしていない、刻み方も普通
  のみじん切りで良いし、刻まなくてよい市もあります。
   この市民持込み測定は、消費者庁から貸与を受けたものです。何よりも市民にとって利用
  しやすいものであるべきだ、と副市長に伝えました。       
 
 




シニアハウス柏に於いて学習会を開きました  
   
      「福島原発事故から3年、もう安心?」  

                                       

  7月24日(木)、高齢者によるたすけあい活動を実践しているシニアハウス柏に於いて、学
 習会が開かれ、当会の会員が講師をつとめました。
    
        シニアハウス柏 ホームページ →
 

  事故から3年が経過し、もう柏では放射能汚染のことは心配いらないのかな、とか、少し関
 心が薄れてきたな、という雰囲気があることは否めません。
  本当のところはどうなのか、柏市は今、どうなっているのか、また、福島第一原発は今、ど
 うなっているのか、今後はどうなるのか、断片的な報道ではわかりにくい現状について、参加
 された皆さんと一緒に考える、良い機会となりました。
  
  市内では、学校などの除染が進んだにもかかわらず、マイクロスポットと呼ばれる、高線量
 の箇所が今もあります。
  また東葛地域では、3年たっても出荷停止や自粛になっている野菜や魚が、いくつかありま
 す。
  今の状況を知るには、きちんと測定し、判断していく活動を、地道に続けることが大切だ、と
 あらためて確認することができた学習会となりました。 
 




東葛周辺7市の放射能対策一覧表 改訂しました 
                                            

  2012年以来、当会では、東葛周辺各市の放射能対策を一覧表にしてきました。
  ここは、福島第一原発事故によってホットスポットと呼ばれる地域となりました。放射線の
  影響が今後どうなっていくのか、きちんと監視し、測定し、記録に残していくことが大事だ
  と考えます。そして行政がどのように向き合い、対策に取り組んでいくか、も見つめていく
  ことが大切です。
  以下は2014年5月にまとめた各市の対策一覧表です。  
   
     給食の測定 → pdf194KB
     市民持込み食品の測定 → pdf219KB
     除染対策 → pdf169KB
     焼却灰の問題、内部被ばく検査 → pdf156KB
 



柏市民活動フェスタ2014に参加しました   
                                            

  5月25日、柏市民活動フェスタ2014が開催され、当会も参加しました。
  今回は2つのテーマで取り組みました。以下はその報告です。

食の安全を自分で確かめる

 現在、東葛周辺の各自治体では、食品中の放射性物質検査を続けています。
 農産物や、学校・保育園・幼稚園の給食とともに、市場で流通する食品についても、自治
 体に持ち込めば検査する体制ができています。市場流通品は、産地や製造工場で検査
 をしているとはいえ、全品は無理ですから、不安を感じる市民にとっては必要な制度です。
 柏市では、柏市消費生活センターが、検査の受け付け、測定などを担当しています。

 消費生活センターは、下記12月24日の報告にあるように、流通品の市民持ち込み測定を
 一時認めていませんでしたが、この4月から、受け入れを再開しています。しかし市の広報
 では、あまりPRされていません。
 今回のフェスタでは、柏市民の皆さんに、持ち込み測定ができることをお知らせし、「調べる」
 ことが「安全」につながることを伝えました。
                       参照→ pdf335KB

今こそ石けんを使おう!

 ついつい洗濯物は何でもドライクリーニングに出していませんか?
 ドライクリーニングは、油性の溶剤を使うもので、水溶性の汚れをほとんど落とせません。
 家庭で石けんを使うほうが汚れはよく落ちることを、現役のクリーニング屋さんが証言してい
 ます。 
 今、洗濯や台所用として市場で売られている洗剤は、ほとんど合成洗剤です。
 合成洗剤は、成分に健康上の問題が指摘され、環境に与える負荷も大きいと言われてきま
 した。その主成分には、、PRTR法(※)に指定された有害化学物質10種類が含まれていま
 す。
 とくに最近の洗剤は匂いが強く、洗剤に合わせて使われる柔軟剤にも強い匂いがします。こ
 の匂いも化学物質です。こうした化学物質は、人体に影響を与え、体調不良や、化学物質過
 敏症に苦しむ人も増えています。
 柏市を流れる大堀川、大津川が注ぎ込む手賀沼は、汚染全国1位という不名誉を長く続けま
 した。合成洗剤の流入が大きな原因です。現在も印旛沼に次いでワースト2位です。
 柏市は、かつて石けん利用推進を市の課題として活動していました。環境汚染は今も続いて
 います。今こそ石けん利用を市として進めてほしいと考えます。

 
   ※ PRTR法:人体や生態系に有害なおそれのある化学物質について、環境への排出
     量を把握し公表する制度。有害化学物質のリスクを低減する仕組み。

                      参照→ pdf297KB
              
 



柏市内小中2校周辺の電磁波を測定しました               

  2月20日、まだ雪の残る柏市内の小・中、2校周辺で、電磁波の測定をしました。
  当会では2009年に市内の学校や周辺地域の電磁波を調べ 2010年には市教育委員
会とともに、学校内の電磁波測定を実施しました。、それ以降も とくに高かった場所を継続
して測っています。
                 

            
     柏市高柳の鉄塔群。生徒の通学路です。↑  豊四季中学校の送電線下で測定。↑
                                  (右奥に紅白の鉄塔が見えます)

     測定結果→ pdf101KB

 測定値は、季節、天気や温度、時間帯などによって変わってきます。それを考慮しても測定
値に大きな変化は無く、高いところはやはり高い数値を示しているようです。
 これは子どもの健康にとってどうなのでしょうか。
 WHO(世界保健機構)は、高圧送電線から発する 超低周波電磁波には発がんの可能性あ
りと認め(ラ ンク2B)、日本でも国立環境研究所が、子どものいる生活環境下では、0.4マイク
ロテスラ以上で小児白血病のリスクが2~4倍にな ると報告しています。
 当会では2010年に柏市に改善を求める要望を出していますが、改善は実現していません。
 



生協パルシステム「自主的活動グループのつどい」に参加しました
                                            

  2月7日、生協パルシステム千葉主催「自主的活動グループのつどい」が船橋本部で
 開催され、当会も参加し、活動の報告、交流をしました。。
  以下、開場で配布した、当会の活動をお知らせする紹介文です。
                            →pdf280KB  
 



柏市消費生活センターと話し合いの報告です        

  12月24日、柏市消費生活センターとの話し合いの場を持ちました。その報告です。
       報告 → pdf197KB
             
               参考 「人も生きものだ・通信」第42号
                     「市場の食品は本当に安全だと言えるの?」 

  要望していた柏市消費生活センターとの話し合いの場が、ようやく実現しました。
  現状では、多くの市民にとって決して利用しやすいとは言えません。次年度に向けて、
 「市民に開かれた測定体制」のあり方を引き続き求めていきたいと考えています。
 



柏市消費生活センターと話し合いの場を持ちました       

 12月24日、柏市消費生活センターとの話し合いの場を持ちました。
 これは、市民からの持ち込み測定に関し、今年10月以降突然、一般流通食品を受け付けなく
なり、その経過や理由が明らかにされていないため、当会から面談を申し入れましたが、消費
生活センターは当初、合うことすら拒否されていました。その後、宮田清子市議や柏市放射線
対策室の調整により、ようやく話し合いの場が設定されたものです。
 消費生活センター側は、市場流通食品は国の基準をクリアしたものであり、測定の対象にしな
いということでしたが、実際に市場には基準値を超える食品が見つかっており、全品測定は不可
能である以上、市民の食への不安に応える測定体制を継続しほしいと要望した結果、今後検討
することとなりました。
 当会は、いたずらに風評被害を恐れるのではなく、「まず測ること」、そして「結果をきちんと明
らかにすることが信頼につながること」を、これからも伝えていきたいと考えています。

      参考 人も生きものだ・通信 第42号  
           「市場の食品は本当に安全だと言えるの?」 
 


柏市長選挙に際しての当会の対応を報告します      

 11月10日、柏市長選挙が投開票され、秋山浩保氏が再選されました。
 この選挙に際し、下記のように公開質問書を出し、食品の放射能測定継続、とくに一般流通
食品の市民持込み測定について、候補者の意見を聞きました。結果的には 武石候補からは
回答をいただいたものの、秋山候補からは回答がありませんでした。秋山候補は、いくつかの
市民団体からの質問にも無回答だったようです。
 この件では、朝日新聞柏支局から問い合わせがあり、11月12日付の同紙千葉版では、秋山
氏について、市民に向き合う姿勢が必要ではないか、と指摘されています。
 食の安全を考えるとき、食品の放射能測定体制の継続は欠かせません。
 当会としても、秋山氏の今後について、これからもチェックをしていくつもりです。
 


柏市長選挙立候補者に公開質問書を出しました      

 11月3日、柏市長選挙が公示されました。11月10日が投票日です。
 当会が求めている「一般流通食品についての市民持込み測定を、26年度以降も実施するこ
と」に対し、各候補者の考えを問うため、11月1日、「公開質問書」を出しました。
 武石候補からは放射能問題に真摯な態度で向き合っておられるご意見をいただきましたが、
秋山候補からはまだ回答をいただいていません。
 以下、当会の質問に対する候補者の回答です。
           公開質問書と回答→pdf118KB
   


柏市から、今後の測定体制継続についての回答書が届きました      

 10月22日、柏市から、H26年度以降の放射能測定体制継続を求める要望書に対し、回答
が届きました。
 内容は、農産物、給食、市民持込みによる自家生産物の測定については、H26年度も継続
することを明記しています。しかし、一般流通食品は、国の基準をクリアしたものだけが市場に
出ている、として、市民持込みによる測定を認めない、との内容でした。
 柏市は、これまで実質的には市民持込みによる一般流通食品の測定を認めてきていますが、
それを否定するものとなっています。
 当会としては認められる内容ではないので、11月に予定されている柏市長選挙に向けて働き
かけていくため、公開質問書提出をしていきます。
 
 以下は、柏市からの回答書の要旨です。→pdf152KB



柏市へ、今後の測定体制継続についての再要望を提出しました     

 10月3日、柏市に対し、H26年度以降の放射能測定体制継続を求める要望書を出しました。
7月にも同主旨の要望を出し、市からの回答を得ていますが、具体的な内容が無かったため、
再度の提出となったものです。
 福島第一原発事故から2年半。放射能汚染への不安から、各自治体では除染等とともに食
品の測定に取り組んできました。農生産物、子どもたちの給食食材はもちろんのこと、毎日の
食卓に上がる食品はどうなのか、大変気になるところです。一般流通品は、国の基準をクリア
している、とされていますが、実際に目の前にある食材はどうなのか、やはり測らないと本当
の放射能の数値はわかりません。
 国の基準そのものも、これで生涯安全と言えるのかわからないのです。少しでも低い数値の
ものを選びたい市民もいます。

 


流山市の土壌を測りました     

 8月9日、柏市の民間測定所ベクミルにおいて、流山市駒木の土壌を測りました。個人宅
の庭の土です。
 結果はセシウム合計 261.0Bq/kgでした。
 場所によっては、高い数値が今も出ており、会では今後も測定を継続していきます。
 


DVD学習会をひらきました    

 8月8日、柏市中央公民館において、アーサー・ビナード氏のDVD講演記録による学習会
「泥沼はどこだ 言葉を疑い、言葉でたたかう」をひらきました。参加は16名でした。
 アーサー・ビナード氏はアメリカ人の詩人。数々の文学賞を受賞されていますが、鋭い社会
批評もメディアを通して発信されています。
 今回のDVDは、印西・九条の会が5月に開催した講演会の記録です。
 もんじゅを中心とする日本の核燃料サイクルの本質とは何か、さかのぼってアメリカによる核
開発が、戦後世界のなかで意味するものは何か、文殊菩薩の名前をつける感覚こそ疑うべき
ではないのか、ユーモアを交えつつ、歴史や文化について深く考えさせられる講演会でした。

                            8月8日開催の模様→  
    「人も生きものだ・通信」→

柏市へ、「今後の測定体制継続についての要望」を提出しました    

 7月29日、柏市へ要望書を提出しました。
 福島第一原発事故発生から2年4か月が過ぎました。
 「食の安全」という視点で見ると、食品の放射能については、一般流通品、自家作物、給
食の食材など、市民の口に入るものについての測定体制がほぼ整いました。どこまで精密
に測れるか、そもそも食品についての国の基準は適正なのか、課題はあるとはいえ、一応
私たちが求めた「市民に開かれた測定」の状態になっているところです。
 しかし放射性物質(この場合はセシウム)の影響はまだまだ「これで安心」という状況では
ありません。げんに柏市などで測定した食品には、50Bq/kg(国基準の1/2)を超えるものも
あり、測定を停止する段階ではありません。福島第一原発の現在の状況を見ると、今後も監
視を継続する必要があります。
 柏市は今のところ2014年度以降の測定継続については明言していません。市民の食の安
心・安全を守る立場で今後の測定継続を求めます。

 以下、要望の内容です。
 1、現在市が実施している食品の測定体制を継続してください。
   ・とくに市民持込み食品の測定は、毎日の食卓の安全のため必要です。測定体制を
    継続してください。
   ・子供たちの食にとって重要な食材測定を継続してください。
 2、野菜などの生産にとって重要な土壌の測定を実施してください。
 3、ご回答は、8月20日までに文書でお願いいたします。   以上
                             
    <参考> 食品の測定結果→pdf 205KB




東葛周辺7市の放射能対策一覧表  


 会では2012年8月に、東葛周辺7市の放射能対策について調査し、一覧表で報告しま
した。
 それ以降の、各市の対策について、追加調査し、5月の柏市民活動フェスタで発表しまし
た。 その内容を報告します。
 表中、前回調査から変更のあった箇所を下線で示しています。

 各市とも、給食の食品測定では、測定下限値を小さくして、より精度を上げたところが増
え、また市民持込み測定の体制も整いました。
 除染では、子どものいる環境(保・幼・小・中学校や公園など)では、作業が進んでいます
が、民有地や側溝の除染など課題も多く残っています。
 柏・松戸・流山各市の焼却灰一時保管の問題は、我孫子・印西市にまたがる手賀沼流域
下水道終末処理場に新たな保管施設が作られ、2012年12月から搬入が始まりましたが、
13年6月以降は実質上運ばれていません。しかし500tを超える保管焼却灰の中には、最高
値53600Bq/kgのものもあり、やはり不安は解消されていません。

 以下、7市の放射能対策についての報告です。
      7市、給食食材の測定体制→ pdf205KB 
      7市、市民持ち込み食品の測定体制→ pdf213KB 
      7市、除染取り組み体制→ pdf197KB 

                             
    




食品測定の結果報告です  

 2011年3月以降、2013年6月までに会では 食品と土壌などあわせて95件を測定し
ました。以下は2011年10月~2013年6月11日までの食品についての報告です。
 測定場所は、各市の市民持込みと、民間測定所ベクミルに依頼しました。
                             
    食品の測定結果→pdf 205KB





印西市の土壌を測定しました。  

 6月20日(木)、印西市小倉台の土壌を測定しました。
 この土は、集合住宅内の植込みの根元にあります。2011年以降一度も掘り返していま
せん。雨水がかからないうちに採取したので、乾燥していますが、普段と変わらない状況
にするためコケもそのまま混ぜて細かくして測りました。測定所は柏市内のベクミルです。
                       測定器:LB2045     数値:セシウム合計
                             
    2013年6月 6285 Bq/kg  (検出限界値 11.08)
      
      印西市の土、測定グラフ→  LB2045(ベクミル)→
      グラフの高いところがセシウム137の山です。
      大変高い数値が出ましたが、グラフの上でもセシウム137が鮮明に見えていま
      す。

<土とセシウム>
 セシウムはカリウムに似た性質があり、陽イオンとして、土のマイナスイオンに吸着し、
離れにくい。(日本土壌肥料学会)  これは土の種類により異なります。砂よりも粘土
のほうがくっつきやすいとされています。 はじめは雨などで流れていっても、しっかり吸
着したセシウムはなかなか離れなくなります。セシウムは移動しにくくなるのです。
 では作物への影響はどうでしょうか。
 作物は、主に根から水に溶けた養分を吸収します。セシウムの移動が減少すれば、作
物への影響も減ってきます。そこで農家は、セシウムの影響を減らすための努力を続けて
います。カリウム肥料を適宜多く与えることで、セシウムの吸収を減らしたり、セシウムが
吸着しやすいものを畑に使うなどの工夫をする可能性が生まれるのです。
 作物によって、セシウムの移行係数が異なることも知られています。


柏市の土壌を測定しました。  

 6月13日(木)、柏市の土壌を2件測定しました。
 今年度は、これまでの測定結果を点検し、食品、土壌の測定を継続していきます。とくに
土壌については、空間線量は測れますが、セシウムの汚染レベルは測定できるところが限
られており、今のところ自治体では受け付けていません。
 この日は柏市内の民間測定所ベクミルで、柏市北部の柏の葉と、南部の西山の土を測り
ました。結果は次のとおりです。    数値:セシウム合計    
                      測定器:ベクミル  LB2045

 柏市柏の葉 (畑の隅の土、少し耕している))
    2013年6月 473.9  Bq/kg (検出限界値 7.208)        
    2012年7月 666.0  Bq/kg (同じ畑)
 柏市西山  (庭の隅の土、2011年以降耕していない)
    2013年6月 2085  Bq/kg (検出限界値 8.992)       
    2012年7月 4677  Bq/kg (参考 近くの林の中)

   西山の土、測定グラフ→   測定器LB2045(ベクミル)→
    



                           このページのトップへ→


柏市消費生活センター職員から、お話を聞きました  
   市民持込み食品測定の現況について (柏市民活動フェスタ参加企画)

 

 柏市民活動フェスタ2013は、5月12日(日)、柏駅東口前で開かれました。
 当会は、アミュゼ柏において、2012年度から始まった「市民持込み食品の放射能測
定」の現況を、担当する消費生活センター職員から直接お話を聞く企画で参加しました。
 福島第一原発事故後の食への不安は切実なものとなりました。
 会では、再三の請願を柏市議会に出し、毎日の食卓に上がる食品(流通品を含む)の
測定を求めてきました。その結果、市民持込み食品の測定体制が整い、現在は消費生
活センターが担当しています。 今回のお話の中で消費生活センターは、職員による測
定と結果の公表により 「測定の見える化」につとめている、とのお話でした。

 この1年間で、測定した件数は(2012年4月18日~13年3月末)
  ◆NaI(TI)シンチレーションスペクトロメーターによるもの(簡易検査) 2114件
  ◆内、新基準値の1/2超のためゲルマニウム半導体検出器によるもの 171件
  ◆内、新基準値超のためゲルマニウム半導体検出器によるもの 56件
 となっています。 
 簡易検査で新基準値(一般食品100Bq/kg)を1/2超えたものは、ゲルマニウム半導体
検出器によって精密検査を行なっています。実際に精密検査が必要だった件数は、全体
の約 8%ありました。セシウムの数値が高かったのはキノコ類や柑橘類でした。
 持ち込まれる食品は食べられる状態で、ということですが、中には虫が多く付いていた
り、泥つきだったり、というケースもあったそうです。
 測定器は消費者庁貸与のものと、業者所有のものの2台ですが、バックグランドをとり、安
定して測定できる状態にするためのご苦労もあったようです。
 現在、受付場所は中央体育館内の消費生活センター、量は700gとなっています。市民の
食の安心安全のため、今後も継続していかなければ、と会では考えています。

     参考 → このページの下、2012年10月16日の記事「柏市消費生活センターと
           懇談しました」をご覧ください。
 







チェルノブイリ汚染茶(86年産)を測定しました

 2月25日(月)、27年前のチェルノブイリ原発事故により汚染された茶葉を測定しま
した。
 この茶葉は三重県産で、生活クラブ生協が共同購入していた無農薬有機栽培のも
のです。1986年4月26日に起こったチェルノブイリ事故によって、8000km離れた日本
まで死の灰が到達し、汚染の被害を受けました。当時の検査で同じ産地の茶葉が
227Bq/kgと記録されています。(たんぽぽ舎による) こうした汚染は、日本中に不安
をもたらしました。
 当時の国の基準は、暫定基準値として370Bq/kgでしたが、この基準では食卓の安
全を守れない、と各地で市民の自主測定が始まり、柏市でも「柏市放射能測定器運営
協議会」(略称協議会)が活動を始め、現在の「食の安全と環境を考える会」に引き継が
れています。
 生活クラブ生協の茶葉は、焼却処分されました。汚染されたこの茶葉はそうした時期
を背景に、原発の危険性を訴え、反原発への思いを何年かのちに伝えたい、と、一部を
残し、缶とアルミ袋に入れて残したものです。協議会の時に数回測定され、その後の保
管は当会に引き継がれました。
        チェルノブイリ汚染茶について→pdf 238KB 

今回測定の茶葉(緑茶)は86年に栽培加工された一番茶、二番茶をブレンドしたものです。
                    ←マリネリ容器に入れた茶葉
★1987年11月25日にたんぽぽ舎(放射能汚染食品測定室)が測定したときの茶葉は、セ
  シウム 134と137の合計 81Bq/kgでした。(今回測定の茶葉とはちがいます)
   たんぽぽ舎測定器:3インチNAIシンチレーションカウンター 
     下限値5Bq/kg
★2000年5月の協議会測定では セシウム合計 32.83Bq/kgでした。
   協議会の測定器:アメリカキャンベラ社製2800型NAIフードアナライザー
     6時間測定 1リットル容器 下限値10Bq/kg
★2013年2月25日の測定は柏市内の民間測定所ベクミルで行われました。
   結果はセシウム合計 21.08 Bq/kgでした。
             (セシウム134は.ほぼ残っていないと思われます。)
   ベクミルの測定器:ドイツBerthold社製Gamma spectrometer LB2045
       350mℓ容器  下限値10Bq/kg
       普段は20分測定ですが、今回は6時間かけて測定していただきました。
                                ←LB2045
         今回の測定結果について→pdf 124KB
   
     
     この茶葉を86年当時に逆算すると、推計58.5Bq/kgと考えられます。(ベク
     ミル計算による)  
     この茶葉で淹れたお茶一杯(一煎目)のベクレル数を計算してみます。
     仮に、急須に入れる茶葉の量: 5g 一煎目の移行係数:0.5 とすると、
        58.5Bq/kg × (5g / 1000g)× 0.5= 0.17Bq /杯
     となります。 これは果たして飲めるレベルでしょうか?







 講演会「食品の放射能測定の現場から見えること」を開催しました

 

1月26日(土)、柏市において講演会「食品の放射能測定の現場から見えること 
~消費者と生産者の間に立って考える~」を開催しました。
 福島第一原発以降、食品の放射能測定をすることは、生産者にも消費者にも大
変重いものを投げかけました。「安全」を求める消費者は、測定値が限りなくゼロに
近いものを求めます。しかし、現実には難しい場合も出てきます。測定数値の公表
は、生産者にとっては厳しいものいがあります。風評被害の恐れも出てきます。
 講師の槌田博氏は、生活協同組合の品質管理部長として、この課題に取り組ん
できました。 消費者が生産者を支え、生産者はより安全な食品の提供を追求する
その仕組みを作った立場から、現場に即したお話を聞くことができました。
講師:槌田博氏





                                            このページのトップへ

              

柏市内小中学校5校周辺の電磁波を測定しました

 12月12日、柏市内の小中学校5校の電磁波を測定しました。
 2010年7月に、当会は柏市教育委員会とともに、17校を訪問し、学校内部の電磁
波を測定しました。送電線が学校上空を交差している所、鉄塔が校庭にある所、鉄
塔に隣接している所、教室やパソコンルーム、玄関の水槽やプール機械室などを測
定して回りました。
 今回は、とくに電磁波数値が高かった箇所を再測定しました。ただし校庭に入るこ
とはできないので学校周辺を測っています。
 それでも前回と比較し、今も極めて高い状態にあることがわかりました。子どもた
ちが毎日長い時間を過ごす学校での電磁波の状況が確認でき、やはり低減に向け
て取り組む必要をあらためて感じました。

    豊四季中→  校庭の上を送電線が走っています。
      高柳小→  校庭に鉄塔が建っています。
      高柳小近くの鉄塔群→  生徒の通学路に建っています。





流山市自然農園レインボーファミリーと交流しました 

 笠原さんの畑。生き生きと美しい緑のニンジン畑です。
 
 11月5日(月)、流山市で有機農業を実践する自然農園レインボーファミリーを見
学し、経営する笠原純子さんのお話をうかがいました、
 笠原さんは、パーマカルチャー(永続可能な生活)を目指し、10年前に流山市で
農業を始めました。苦労はあったものの支援してくれる人たちも増えてきた矢先の
2011年3月11日、福島第一原発事故により、大変な打撃を受けました。
 無農薬野菜にこだわる人たちは、「食の安全」へのこだわりも強く、ホットスポット
となった流山市産の農産物を取らなくなったのです。処分せざるをえなくなった野菜
や鶏卵は大量になりました。一時はやる気を失いそうになったそうです。
 しかし草でおおわれた畑を見て、逆に、何とかしなければ、と思い直し、土壌、野
菜の放射能を測定し、土づくりにこだわった農業に自信を持って取り組んでおられる
ところです。
 原発事故は、「食の安全」を求める消費者と生産者のつながりを引き裂きました。
 しかし、こんな状況だからこそ支援しあっていける関係も生まれます。この地の空
気を吸い、この地の生産物を食べ、子どもを育てていく営みがあります。多くのことを
学んだ交流となりました。、
            自然農園レインボーファミリー



柏市消費生活センターと懇談しました

 10月16日(火)、柏市消費生活センターを訪問し、懇談しました。
 同センターは、1991年に市民の請願を受けて放射能測定器を市が購入した時か
ら、市民団体による運営協議会の活動を支えてきました。福島第1原発後、2012年
に消費者庁から新たな測定器の貸与(2次)を受けてからは、市民持ち込み食品測
定の担当として、検査体制の立ち上げ、運営を担っています。
 
 今回は場所移転後(柏市中央体育館管理棟内)、初めての訪問となりました。
 市民からの持ち込み食品測定は、スタート直後(4月)は依頼が多く、待たなけれ
ばならない状況が続きましたが、7月に測定器をレンタルで2台増やし、待ち状況は
解消されました。9月には消費者からの2台目の貸与測定器(4次)が届いていま
す。

 検査体制を整えるには、検査室の温度や空調など環境の整備、バックグランドをと
り、測定器の精度をあげて、安定して使えるようにすること、担当者の研修など、準
備することが多いそうです。
 実際に測定してみて、基準値の1/2前後の数値が出ると、場合によっては再度測
ったり、より精度の高い測定値で再検査したり、と時間がかかることもあるそうです。
 精度の高いゲルマニウム半導体検査器による再検査体制ができているのは、近
隣では柏市のみであり、これは、より安全な食を求める市民にとっては心強いことと
いえます。
 消費者庁4次貸与の測定器は以下のものです。
   スウェーデン王国ガンマデータ・インストゥルメント社製
    NAI(TI)シンチレーション検出器ガンマ線スペクトロメトリー GDM-12
        セシウム137の検出限界値 
          1ℓマリネリ容器1時間のバックグランド、20分で約7.3Bq/kg
                                  1時間で約4.1Bq/kg 
              柏市 500mℓマリネリ容器の場合 40分で15.9Bq/kg、
                   ←柏市に貸与されたGDM-12
                            (環境モニタリング社HPから)





内部学習会でイネを測定しました

 10月4日(木)、(株)ベクレルセンターで開催した内部学習会では、近郊で採れた
H24年度産イネについて測定実験をしました。
  例えば田の土や水に放射能が含まれている場合、イネにどれくらい移行するのか、
大変気になります。作物によって吸い上げる量(移行係数という)がちがうこと、土の
種類(粘土質か砂地か、酸性が強いかどうか、カリウムが多いかどうか、など)によっ
てちがいが出てくること、など、諸条件によって差が出ます。
 そこで生産者は、土壌調査をし、汚染をできるだけ下げる努力をされています。
 粘土質はセシウムがくっつきやすく、固く吸着してしまうと遊離しにくくなります。
 逆に酸性質の土では遊離して移行しやすくなるので、PHを適正値にしてやることが
必要になります。
 またカリウムはセシウムと化学的性状が似ており、土中のカリウムが不足するとセ
シウムを吸い上げることになるので、適正量のカリ肥料を土に入れます。  
 今回は、田の土、田の水、イネのもみ、茎について測定をしました。
 結果は、NPO法人ベクまるのホームページで公開していますが、土からセシウムは
検出されましたが、田の水、もみ、茎とも不検出でした。土にしっかり吸着したセシウ
ムは、簡単には剥がれないという状況にあるといえます。
                  NPO法人ベクまる →
 田や畑などの汚染は、同じ土地でも場所によって差があるそうです。上記のような
条件だけでなく、周囲の地形、風向きなど種々の要素が考えられます。これからも測
定を続けることで確認をしていくことが必要です。
               当日のイネの検体 →  




民間放射能測定機関で内部学習会を実施しました

 会では、10月4日、長年続けてきた測定活動をあらためて振り返り、さらに理解を
深めるため,会内部の学習会をもちました。 柏市内にある(株)ベクレルセンター
で、社長の高松素弘氏からレクチャーを受けました。
 各自治体ではそれぞれ測定器を備え、給食や市内生産物、市民からの持ち込み
食品等について放射能測定をしていますが、初期の設定や維持のための方法、測
定結果のグラフの見方など、日ごろの疑問や確認をする良い機会となりました。


7市の放射能対策、一覧表です

柏、我孫子、松戸、流山、野田、印西、佐倉の7市の、給食、市民持ち込み食品の
測定、除染対策の一覧表です。 (2012年8月調査) 

     7市、給食食材の測定体制→ pdf177KB 
     7市、市民持ち込み食品の測定体制→ pdf192KB 
     7市、除染取り組み体制→ pdf184KB


7市の放射能対策を調べました

 2011.3.11から約1年半を迎えようとしています。
 各自治体の放射能対策は今どうなっているのか、会では、会員が居住する各市の
具体的な取り組みについて調査をしました。柏、我孫子、松戸、流山、野田、印西、
佐倉の7市です。
 食品の安全については「給食」と「市民持ち込み食品」の安全対策、また除染につ
いては、各市とも国の「放射性物質汚染対処特措法」に基づく重点調査地域の指定
を受けていますが、その目標や独自対策などを調査しました。問題となっているゴミ
処理場から出た焼却灰の保管状況も調べています。  
写真は柏市中央体育館で市民持ち込み食品を測定しているLB2045です。この日は
三陸産ワカメを測りました。      
                        
 


                                         このページのトップへ


自主測定継続中

 会では自主測定を続けています。
 これまで測定した食品では、タケノコ(白井産)が53~100Bq/kg(検出限界値8.1~9.5Bq/
kg)、キンカン(柏産)が50Bq/kgを超えています。(タケノコもキンカンも非売品です)
 キンカンは、LB2045では48.05Bq/kg(検出限界値10Bq/kg)で、国の基準値の50%弱だった
ため、柏市のマニュアルに従いゲルマニウム半導体検出器GEM-20p4-70で再検査しました。
その結果、セシウム134が21.7Bq/kg(検出限界値6.43)、セシウム137が30.0Bq/kg(7.11)、
セシウム合計51.7Bq/kgとなりました。
 その他の食品では、新玉ネギ(印西産)、玄麦(柏産)、イワシ(銚子産)、ワカメ(三陸産)が
いずれも不検出でした。(検出限界値5.1~10Bq/kg)
 他に、佐倉市宅地内の池のヘドロが3000Bq/kg超(検出限界値9.2Bq/kg)でした。
 数値はセシウム134,137の合計です。
 測定器はLB2045。
   キンカンの実→      現在庭で咲いているキンカンの白い花→



食品・土壌のセシウム18品目集中測定・報告

 会では、7月19日に民間測定所をお借りし、18品を測定しました。
 3品は食品で、結果はいずれも不検出でした。
      (柏産ジャガイモ=検出限界値6.39Bq/kg、柏産玉ネギ=同 5.79Bq/kg、
      茨城産ブルーベリー=同 5.81Bq/kg)
 15品は土壌です。
 柏市は7ヶ所。市内4エリアから、地表1mで0.23μSv/h超を示した場所で、表面5cmほどの
土を約500g採取しました。結果は1000Bq/kgを超えた場所が6ヶ所(内、未除染5ヶ所、除染済
み1ヶ所)、1000Bq/kg未満が1ヶ所でした。最高値は未除染の場所の樹の根元で8000Bq/kgを
超えました。 
 松戸市は1ヶ所、流山市は2ヶ所、印西市、佐倉市は各1ヶ所、いずれも1000~6000Bq/kgで
した。(内、除染済みは2ヶ所、未除染は3ヶ所)  我孫子市3品は砂場と、高レベルの焼却灰を
混ぜた畑の土を測りましたが、すき込み混ぜることでレベルが下がることを確認しました。
 空間線量が高めの場所を選んだので、極めて高い数値を検出したのは当然の結果ともいえます
が、こうした場所は身近にまだ多いこと、除染済みの場所でも非常に高いスポットがあることがわ
かりました。
 測定した土壌は、ごく限られたサンプルであり、水分の含有率もさまざまです。得られた数値は
あくまでも参考値だと考えていますが、除染済みでも安心はできないと言えます。
 数値はセシウム134,137の合計です。測定器はいずれもLB2045です。


食品・土壌のセシウム18品目集中測定

 7月19日、東葛周辺地域の現在の放射能汚染状況を調べるため、食品3品目、土壌15品目
について集中測定をしました。これは柏市内の民間測定所のご好意で実現したものです。 とく
に土壌は、生活や農産物生産上欠くことのできない要素であると思いますが、各自治体とも持
ち込み測定の対象として認めていないので、大変貴重なデータを得ることができました。
 測定器は全品LB2045を使用しています。
 食品はジャガイモ、タマネギ、ブルーベリーの3品ですが、いずれもセシウム不検出でした。
 土壌は、柏、我孫子、流山、松戸、印西、佐倉各市15箇所から持ち寄り測定しました。
 写真は左から、土を細かくしてマリネリ容器に入れる → マリネリ容器を測定器に入れる
→ モニターを見ながら操作する → 結果が出たモニター。数値とグラフで表示する。(高い山
になっているところがセシウム134、137を表している)


 →  →  →    



食品・土壌の放射能測定

 放射能による内部被曝を低下させるためには、食品中の放射能量を調べることが必要です。当
会では、発足時から食品中のセシウムを測定してきました。2011年の福島第1原発事故以来、
混迷の中、各自治体での食品測定を実現するため、要望や請願を提出し、一定の成果を上げて
きました。とくに現在は、市民が持ち込む食品を測定すること、データ等について透明性を確保す
ることなど、自治体や業者まかせにしない、市民に開かれた測定を求める活動に取り組んでいま
す。

  また自治体では測定の対象になっていない持ち込み土壌の測定を、会では積
極的に実施しています。
 6月26日、梅の剪定枝を燃やして畑にすき込んだ土壌を民間測定所で測りまし
た。
剪定枝を燃やした灰は 8427Bq/kg。すき込んだ土は 447Bq/kgでした。
                          (検出限界値6.645Bq/kg)

 写真
 (上)検体の土を容器に入れる。
 (下)測定している所。右手前の測定器に検体の容器をおさめる
    と、左奥のモニターに計測状況が出る。
    測定器はLB2045  測定時間20分。


各自治体の状況

 東葛地域はホットスポットと言われ、文部科学省による航空機モニタリング調査(2011年9月)でも0.3~0.5μSvレベル(地上1m)の、福島県エリアと変わらない汚染地域となりました。場所によっては極めて高い数値も検出されています。 環境中の放射能レベルを少しでも下げる努力を、各自治体とも取り組んでいるのですが、どのような成果が出るか、長い将来にわたって考えなければならない事態となっています。
 食品の測定も、ようやく市民が持ち込んだものを自治体が測るようになりました。
 会では、 各自治体の取り組み状況を調べて、「人も生きものだ・通信」第35号に掲載する予定です。

「通信」の発行

 「人も生きものだ・通信」は、情報の発信、講演会・学習の内容、会の活動状況をお知らせす るメールマガジンです。福島第1原発事故を受けて、昨年は発行回数を増やし、情報を密にし ました。事故直後の3月には「緊急メッセージ」、その後も東葛地域の汚染状況、内部被曝の 問題、2度にわたる講演会の報告、自治体への請願活動など、放射能問題を取り上げてきまし た。 通常は年3~4回の発行です。
 最新の発行は7月20日付。 各自治体による放射能対策最新情報を掲載します。「通信」に興味ある方はご連絡ください。  
                        参考

問い合わせ先 

    ここにご連絡ください。      会員募集 



inserted by FC2 system